チョコレートショップ カカオサンパカ|王侯貴族を虜にした飲み物
当初入植者らはその飲み物を苦く、黒く汚い水だと嫌っていました。
ある旅行家は「人間の飲み物ではない」と記していたほどです。
しかし、ヨーロッパから様々な調味料や食材が持ち込まれ、時間とともに2つの文化がミックスされる過程で、カカオは苦く冷たい飲み物から、砂糖を加えられ、甘く温かい飲み物へと進化をとげました。
チョコレートに砂糖を混ぜて飲むことを始めたのはカルロス5世(1601〜1643)でした。その後スペイン王フィリップ3世の長女アン王女がフランス・ルイ13世のもとへ、そしてスペイン王女マリア・テレジアがルイ14世に嫁いだのをきっかけにフランス宮廷貴族の間で愛飲され、その後ヨーロッパ中に広まっていったのです。
(写真は17世紀バレンシアの陶器に描かれたホットチョコレートの集い)